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ジャスティIIIの特長と導入にあたって 第3世代根管長測定器ジャスティIIIの臨床における活用 小嶋壽
 
●はじめに
今まで針の動きにより、定められた場所に来たときを見て根管長測定をしていたジャスティ、ジャスティIIが、今までの針先を読むスタイルではなく、大きな歯根の画像の中で、ファイルの動きとまったく同じイメージで根管長測定ができる、ジャスティIIIとなって開発された。この、新たなジャスティIIIの特徴を活かした歯内療法の臨床を、提示していく。
 
1 症例:#26が昨日からずーっと痛い
まずデジパンにより全体像を把握、次にコンピュレイ画像により診査すると、#26口蓋根の根尖部に大きな根尖病変が認められる。患者様にコンピュレイとSTV(口腔内小型カメラ)画像を見せながら説明し、理解と協力を深めた後、歯内療法をしていく。コンピュレイでは距離計測機能が付いており、あらかじめ三根管までは、術前での根管長を知ることができる。
 
2 ジャスティIIIにより根管長測定
根管長は根管の作業長を測るだけではなく、同時に根尖幅を知る必要がある。その根管の、今の根尖を通過するファイルではなく、通過できない最初の細いファイルを探して根管長測定しなければいけない。そのファイルでジャスティIIIを使うと、誰がやっても図8や図9のように、一つ手前の目盛りから安心して目盛りを見、進めることができるのである。
 
3 根管形成はNiTiコントロールとK3で!
作業長のあとは、K3の出番である。NiTiコントロールは1/128の減速コントラで、トルクコントロールが手元で4段階に変えることができる、機能的コントラである。K3ファイルは、毎分250回転以下で臨床使用しなければならないが、NiTiコントロールを使うとき、マイクロモーターは毎分30,000回転のとき234回転、毎分20,000回転のとき156回転となる。
 
4 パックマックとオブチュレーションガッタNTで根管充塞
パックマックはクァンテックのときの根充システムで、先端が0.25、0.04テーパーの形をしている。そこで、根管形成時の最低限の規格としては、どの歯の根管でも根尖付近の根管形成が0.25、0.06テーパーの太さが要求されることになる。常にこの太さ以上の形成が必要となり、これによりパックマックとオブチュレーションガッタNTで、単純に充塞できるのである。
 
●おわりに
株式会社ヨシダは2 1 世紀になってもまだ健在で、次々と新しいヒット商品を打ち出し、日常臨床を益々どんどん楽しいものにしてくれている。今回紹介したジャスティIIIも今までのジャスティと外観だけでなく、機能も考え方もすっかり様変わりして使いやすくなり、当院での歯内療法の際には手放せないものになっている。
 
 
図1_初診時デジパン画像   図2_#26術前のコンピュレイ画像
 
図3_距離計測機能を使い、術前の作業長を把握しておく。   図4_初診時の#26のSTV(口腔内小型カメラ)で画像確認し、患者様にも見せる。
 
図5_根管内から、久しく見ていない綿栓が三つ出てきた。   図6_開けた瞬間、口蓋根管から排膿してきた。
 
図7_トリプルファイルでジャスティIIIを使い根管長測定。   図8_写真を撮る間も0.5mmアンダーの場所が安定している。
 
図9_根尖幅の決まったファイルを使えば、徐々に0.07mm、0.06mm、0.05mmとなる。   図10_近心頬側根管のジャスティIIIによる根管長測定。
 
図11_遠心頬側根管のジャスティIIIによる根管長測定。   図12_口蓋側根管のジャスティIIIによる根管長測定。
 
図13_頬側にはトリプルファイルを、口蓋側にはHファイルを入れて確認。   図14_K3をNiTiコントロールにつけて根管形成。
 
図15_K3で根管形成後の、コンピュレイ確認画像。   図16_等速コントラにパックマック、オブチュレーションガッタNTを付けて毎分4,000回転で根管充塞。
 
図17_根管充塞直後のコンピュレイ確認画像。   図18_クランプを外した後、もう一度確認のコンピュレイ画像を撮る。